コレクション放出。期間限定の出品になります。

青海川上流金山谷には、翡翠以外にも苦土リーベック閃石曹長岩という岩石が存在しており、ときに数種類の稀産鉱物が含まれることが知られます。これは苦土リーベック閃石曹長岩に奴奈川石およびベニト石と思われる結晶が露出した標本です。
奴奈川石は日本の新鉱物で、母岩に埋もれるようにして蜂蜜色の結晶が見えています。なお奴奈川石は正式名称ではなく、サンベニトで発見された類似石からストロンチウムホアキン石という長い名前がつけられたそうです。
ベニト石は世界で数カ所しか発見例がない青色の貴重な鉱物です。一大産地とされるアメリカのカリフォルニア州サンベニトの鉱山はすでに絶産状態とされます。
苦土リーベック閃石曹長岩自体がレアなことに加え、そこに二種類の稀産鉱物が同時に確認できる珍しい標本です。通常ベニト石や奴奈川石は小さい結晶が多いのですが、こちらは大粒の見事な結晶が確認できます。さらに皮付きなので学術的価値もあるかもしれません。
翡翠と稀産鉱物の宝庫である金山谷ですが、現在は保護区とされ岩石の採取が禁止されており、このような稀少鉱物の入手は年々難しくなっています。

母岩苦土リーベック閃石曹長岩 27g 4.5㎝×3㎝×2.5㎝
ベニト石 4.5㎜
奴奈川石 8.5㎜

【注意事項】
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・アクリルケースや粘土は付属しないためご注意ください。